英語WEBサイトの品質は大丈夫!?一度見直してみませんか?
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WEBサイトの担当者は自社サイトがどれだけ売上や情報提供に貢献できているか、気になりますよね。
調査・分析機関から毎年発表される「ウェブサイト価値ランキング」では、製品・サービスに対する売上貢献度を評価した「売上価値」だけでなく、企業・製品の認知度や好感度などのブランド向上への貢献度である「情報価値」も評価項目とされています。
また、情報価値という観点から「企業情報サイトランキング」も発表されています。
これは、「会社案内」「ニュースリリース・プレスリリース」「技術情報/品質・安全・安心への取組み」「サステナビリティ・CSR・環境への取組み」「IR情報」「理念・ビジョン」の6つのコンテンツを評価したランキングです。
まさに投資家や一般消費者などへの「情報提供のみを目的としたページ」の評価です。
これらのランキングのとおり、多くの企業が日本語サイトのコンテンツ制作に予算と時間をかけ、しっかりと制作・運用していることがわかりますが、英語サイトの制作はいかがでしょうか。
時間やコストの関係もあり、「単純に機械翻訳を使ってちょっと直すだけ・・・」、「過去に翻訳した文章を寄せ集めてページを作っている・・・」と言うお話を聞くことがよくあります。
この機会に英語サイトの役割を再確認し、一度見直してみませんか?
今回は、英語サイトの見直しポイントと制作・運用の「コスパ」について解説するよ!
そもそも、なぜ英語サイトは重要なの?
あるランキングデータによると、英語はインターネットで最も一般的に使われており、上位1,000万のWEBサイトのうち60.4%に相当する約600万のサイトで使われているそうです。
一方、日本語はというと、その使用割合は2.1%に過ぎません。
この結果からも、グローバルに事業を展開する企業では英語を含めた多言語で自社サイトを制作・運用することが重要であり、既に多くの企業が英語サイトを公開しています。
【基礎編】英語サイトの見直しをしてみよう!
1.注意したい「パッチワーク翻訳」
過去に英訳した資料を寄せ集め、そこから英語サイトの構成に合うようにテキストを再利用しつなぎ合わせたのが「パッチワーク翻訳」です。
例えば、商品・サービスページの冒頭のテキストは営業資料(英語版)から、また詳細説明のテキストは社内資料(英訳版)から持ってくる・・・といった具合です。お客さま向けの営業資料では丁寧な表現を使う一方、社内向け資料では社内用語や専門用語を用いるケースもあるため、 文章がまるで「パッチワーク」のような状態になってしまい、読者にちぐはぐな印象を与えます。
日本語でも、様々な資料からテキストを抜き出し再利用する場合は、目的に合わせて統一感が出るように工夫するかと思います。
英語も同じです。読み手の違う資料から英語を寄せ集めたサイトでは、丁寧な表現と簡潔な表現が混在したり、社内用語が多用されたりする可能性があります。
読者の離脱を防ぎ、信頼性のあるサイトにするためにも、自社の魅力が伝わるWEBサイトにしたいですね。
2.「ちょっと」手直ししたら、機械翻訳でも大丈夫?
近年では機械翻訳の精度も向上し、実用に耐えられるレベルになってきています。
それでも日々インターネットを使う中で「日本語として通じなくはないけれど・・・」と、感じることはありませんか?
特に日本語には、動詞や形容詞を変えずに主語を省略できるという特徴があり、さらに、あいまいな表現にも寛容です。
例えば、「私もコーヒー(をください)」、「(私は)にんじんは嫌い」といった不完全な文や、「戦略と営業の拡大」のようなあいまいな文章も、日本語のネイティブスピーカーであればスムーズに理解できますね。
日本語のネイティブスピーカーにとっては違和感のない「普通の文」であっても、機械翻訳で英訳すると、文法は間違っていないが意味をなさない翻訳文が出力されることがあります。
その翻訳文をちょっとだけ直しても、全体的な英語の不自然さは残る可能性があり、誤訳とはならなくても、原文とは違う意味で伝わってしまうこともあります。
せっかく自社に興味を持ってくれた海外の顧客や投資家に信頼感を与えるWEBサイト運営を目指したいですね。
とらんもネット上で違和感がある日本語を見つけると、直したくなっちゃうよ!
きっと英語も同じだよね!
3.更新頻度の低いサイトやページは「コスパ」も大事!
昨今、WEBサイトの構築と機械翻訳を用いての多言語運用ができるツールも数多く登場しています。
便利ではあるけれど、年に何回も使わないかも・・・ということはありませんか?
全体的に更新頻度が低いサイトの場合、高額のツールを導入すべきかどうか、コストに見合うかどうか、よく検討してみましょう。
ツールは便利だけど、機能や利用頻度に対するコスパを考えて導入したいよね。
品質とコストのバランスに迷ったら、翻訳センターに相談してね!
【発展編】英語サイトのブラッシュアップをしてみよう!
英語における「インクルーシブ・ランゲージ」を意識してみましょう。
近年、ダイバーシティー&インクルージョン(D&I)と言う考え方が社会に浸透しつつあります。このような考え方を踏まえ生まれたのが「インクルーシブ・ランゲージ」です。
別のブログ記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
WEBサイトは多くの人が閲覧するものです。特に英語サイトとなれば、世界中の人々の目に触れる機会も多くなります。
もし、英語サイトを開設したときからずっと同じコンテンツや文章のまま掲載している場合など、テキストが昨今の感覚に合っているかどうか確認してみましょう。見直しとブラッシュアップをすることで、より多くの人に伝わるWEBサイトになるかもしれません。
【解決方法】具体的に、どうすればいいの?
「英語そのもの」に課題がある場合は、これからご紹介する方法で解決することができます。
また、更新頻度の低いページは翻訳を見直す機会も少ないため、違和感のある文章や多様性に配慮されていない表現が使われていたとしても、気づかないまま放置されている可能性もあります。このような部分だけを見直すというのも一つの手です。
- 翻訳自体をやり直す
長い間、英語テキストを見直していない、日本語ページと差異があるなどの場合は、翻訳し直すことをおすすめします。日本語を含め、WEBサイトをリニューアルする時に行うのも一つの方法です。 - 英語テキストだけを見直すネイティブチェックを行う(日本語原文との照合なし)
テキストの英語に違和感がないか不安な場合は、英語ネイティブの翻訳者による文法チェック(※)をおすすめします。ネイティブが読んで文に違和感が無いように修正できます。
※ 文単位での英文法チェックです。原文と翻訳文を突き合わせての確認は行いません。 - 原文も参照して、ネイティブチェックを行う(日本語原文との照合あり)
翻訳文がいわゆる「パッチワーク」状になってしまっている場合は、最新の日本語サイトのテキストと突き合わせながら英語テキストを直すネイティブチェックをおすすめします。
文法の誤りや言い回しの修正だけでなく、ページ内でテキストに統一感がない場合は、英語テキストの一部書き換えも行います。日本語サイトのコンテンツを正確に反映しつつ、より読みやすく、自然な文章にすることができます。
見直しにはいろいろな方法があるんだね!
もし迷ったら、翻訳センターでは英語テキスト診断もしているよ。最適な方法を一緒に考えよう!
冒頭にご紹介したような、特に「情報価値」を重視した「情報提供のみを目的としたページ」や、例えば、長期間改訂やリニューアルが無く公開しておくメイン製品のコンテンツなどに関しては、運用コストよりも、翻訳品質コストを重視すべきでしょう。
簡単に翻訳を依頼する方法は、別のブログ記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。今回は、自社の英語サイトの品質に不安がある方、英語サイトの制作・運用効率化手段を探している方へのヒントをご紹介しました。 共通言語である英語でもしっかり「伝わる」サイトの制作・運用を目指していきたいですね。
この記事を読んで「うちの会社の英語サイト、大丈夫かな?」と思った方は、一度、翻訳会社に相談してみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
※ 記載の会社名、製品名およびロゴは、各社の登録商標および商標です。
翻訳センター コーポレートビジネス営業部
とらんちゃん
「とらん」だけに「トランスレーション(翻訳)」が得意で、世界中の友達と交流している。 ポケットに入っているのは単語帳で、頭のアンテナでキャッチした情報を書き込んでいる。
- 生年月日1986年4月1日(トラ年・翻訳センター創業と同じ)
- モットー何でもトライ!
- 意気込み翻訳関連のお役立ち情報をお届けするよ。
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