特許分野について
翻訳センターでは、基幹業務統合システムを使って、多数の翻訳者が登録されたデータベースから、
お預かりした文書に最適な翻訳者を選び出す仕組みを構築しています。
また、翻訳支援ツールを導入することにより、用語や表現を統一しながら、より効率よく翻訳できる作業環境を翻訳者に提供しています。
基幹業務統合システムと翻訳支援ツールは、翻訳の品質管理を支えながら業務の効率化を実現するための
「翻訳プラットフォーム」を構成しています。
翻訳センターでは、基幹業務統合システム「NetSuite」を導入し、案件・作業者・顧客情報を一元管理しており、
過去の案件トレースをもとに、案件ごとの最適な翻訳者マッチングを行います。
数千名にのぼる登録翻訳者のデータを常にアップデートしながら、案件と翻訳者の
適切なマッチングを可能にする仕組みを実現しています。
翻訳センターの翻訳は、全件オーダーメイドで、営業、プロジェクトマネージャ、翻訳者、校正者、IT技術者、品質管理担当者の分業システムが構築されています。どれだけ品質の高い翻訳でも納期に間に合わないようでは意味がありませんし、また、膨大な費用が掛かるようであればサービスとして成立しません。
翻訳センターは長年のノウハウとスケールメリットを活かし、お客様が最大のメリットを享受できるようご要望を的確に捉えた上で「品質・スピード・価格」のベストバランスのご提案を行っています。
翻訳センター全社の品質管理を担う、専門部署「制作統括部」を設置しており、品質管理担当者による、品質レベル対応、読みやすさ、専門性、複雑案件対応可否など20以上の項目を評価しております。常に翻訳者を評価することで、安定した品質をご提供することができます。
制作統括部では、下記の様な品質管理、翻訳者の評価を行っております。
クラウド型翻訳作業システムの利用でタイムロスのないプロジェクト進行を実現し、また作業者全員が
最新の翻訳メモリ・用語集を共有することで翻訳作業の効率化や品質向上を図っています。
翻訳者が実作業に使用するため、あらゆるステータス変更を速やかに把握することができ、タイムロスのないプロジェクト進行による迅速な対応を可能にします。また、お客様との情報共有のツールとしても活用できます(※IT環境に依存します)。
作業者全員が、最新の翻訳メモリ・用語集を共有する「特許翻訳専用の変換システム」を使用しています。特許文は高度に定形化されていて、英数字のミスや訳語のゆれの防止など自動化できる作業が圧倒的に多いため、有効なツールとなっています。ミスが頻発する箇所では社内のツール精査で品質を担保するなど、翻訳者が訳文の検討や専門的な内容の処理に集中できる体制を整えています。
制作統括部と連携した「品質研修」、制作チームによる「お客様からのフィードバック検証会」などを行っており、特許分野の翻訳に特化した育成を行うことで、より専門性の高い品質の提供が可能となりました。例えば、日本翻訳連盟などのセミナー参加を奨励するなどで、NIPTA(ニプタ)の知的財産翻訳検定2級取得者、1級取得者など有資格者が多数在籍しています。さらに、ITリテラシーに対する研修も強化し、翻訳支援ツールなどの知識も常にアップデートできる環境を整えています。
翻訳センターでは登録制作者の登録時に、一定条件をクリアした者にトライアルを実施し、制作統括部が評価・合否を判断しております。分野ごとに細かい評価項目を設定し、入念なチェックを行っています。翻訳力だけでなく、「仕様に準拠できるかどうか」などの項目も加え、何段階にも分けた評価制度があります。
また、登録後も品質を維持できているかを確認するため、定期的に2次トライアルを実施し、最新の品質評価をもとに翻訳者を選定しています。
特許翻訳者育成のため、2013年10月からグループ会社の「ISSインスティテュート」において「特許翻訳クラス」を開講。弊社の品質管理責任者が講師を担当し、授業で使用する教材は実際の翻訳案件で訳出したドキュメントを参考に作成。より実践的なカリキュラムを組むことで優秀な翻訳者を育成しています。卒業生は翻訳センターで研修生として採用された後、実務を通して特許翻訳のノウハウやテクニックを学び、経験を積んでいきます。研修修了生は優秀な翻訳者として弊社で活躍しています。
特許分野では、国外における新制度などの情報をいち早くキャッチし、長年の知見を活かした外部向けセミナーを無料開催しています。例えば、米国特許法の権威である専門家を講師にお招きするなど、充実したプログラムでお届けしています。