事例紹介
製薬会社様
背景
国内外で新薬の承認申請を行う多くの製薬会社様からは、継続的にお取引をいただいております。翻訳のスピードも求められる一方、申請書であるCTDは、数万ページに及ぶこともあるボリュームの大きな文書です。モジュール1から5までのフルパッケージで一度にご依頼いただくこともありますし、お客様の文書作成のタイミングに沿って段階的に各パートをご依頼いただくこともあります。新薬申請の要となるモジュール2をはじめ、とりわけ高い翻訳品質が要求されるCTDは、経験豊富な開発文書の専任チームが対応しています。
提案内容
翻訳の品質とスピードの向上を両立させることは、翻訳会社にとって永遠の課題です。弊社ではCTDの5種類のモジュール相互の関連性に着目し、翻訳支援ツールによってモジュール間の相互参照・共通部分を検出することにより、作業時間の短縮とCTD全体の整合性を確保するアプローチを提案しています。このアプローチでは、翻訳支援ツールに習熟した翻訳者・校正者が固定メンバーとなり、これをデータ処理に長けたエンジニアがバックアップすることで、高い作業効率を実現します。また、お客様と弊社のチームとで工程全体を共同管理するため、ガントチャートなどの工程表を運用し、相互のコミュニケーションを図っています。
成果
翻訳支援ツールの活用、十分なCTD作成経験のある作業者、そして工程表の共有による一元管理など、多くの経験から培われた総合力を活かすことで翻訳品質を確保したうえ、さらにご希望の納期や仕様を実現します。翻訳に着手する前に、各モジュールの特色を正確に捉え、工程を組み立てます。また、参考資料の対訳をメモリ化し、用語集も作成します。スタイルガイドがない場合は作成し、英文・和文のスタイルの統一も図ります。翻訳開始後は、工程の徹底管理により、原稿の差し替えや分納直後の修正などにも、柔軟かつスムーズな対応が可能です。翻訳後にレビュー対応やQC点検(クオリティ・コントロール)を希望されるお客様も多く、翻訳以外のこうしたオプションもご用意していることが、弊社の強みのひとつとなっています。