事例紹介
小売・流通系大手企業様
背景
小売・流通業界のあるお客様から、経営会議資料の英訳についてご相談をいただきました。経営会議に臨まれる際には、原稿作成に相当の時間と労力を要し、タイトなスケジュールで進行することが多いもの。本件のお客様は、翻訳についても作業時間を短縮したいとして、専門の翻訳会社へ外注することを検討されていました。原稿の内容は、会議の報告事項や審議事項などさまざまで、例えば売上高に関する報告書、プレゼン資料、プレスリリースなど多岐にわたっていました。役員の方が出席される会議は週に複数回開催されるため、連日にわたって原稿作成と翻訳作業が繰り返されます。こうしたお客様の状況をお伺いし、土日・祭日を翻訳作業の時間に割り当て、ご希望納期が翌日・翌々日でも、ワンストップで対応できる翻訳体制をご提案いたしました。
提案内容
翻訳対象の文書量は、パワーポイントで100スライドを超えることもあります。役員の方が出席する会議で使用される資料なので、どのようなファイル形式であっても翻訳後に読みやすくレイアウト調整する必要がありました。こうした至急の大型案件に対応するため、弊社では同社専任のプロジェクトマネージャを複数名配置し、チーム制としました。翻訳者についても、専門知識を有し臨機応変に対応できる者を厳選して固定配置したほか、それでも間に合わない場合を見越して、バックアップの翻訳者をあらかじめ布陣しました。さらに、カリフォルニア拠点の子会社HC Language Solutionsの支援体制も整え、時差を利用して夜間でも翻訳作業を回せるグループ態勢を構築しました。
成果
本件ではスピードを最も重視して対応しましたが、月に一度訪問して、翻訳品質についても定期的にヒアリングし、実際にご利用いただいた現場での使用感を直接お伺いする機会を設けていただきました。ヒアリング結果を社内に持ち帰り、超短納期のなかでも品質を維持・向上できる余地がないか、常にチームで模索しました。例えば、お客様からいただいたフィードバックの内容を用語集に追加して次の案件に即反映するなど、ご依頼いただく度に品質を向上し、担当のお客様から高い評価をいただくことができました。結果として、同社の他部署やグループ会社のお客様もご紹介いただき、継続的に翻訳のお手伝いをさせていただいています。